合唱の効用 2)体幹が鍛えらえる

加齢とともに声がかすれることはありませんか?
これは声帯が綴じにくくなって空気漏れを起こすためだそうです。
声帯がしっかり閉じなくなると、体に力を入れづらくなります。つまずいた時にとっさに踏みとどまれなくなった、瓶の蓋が開けにくくなった、トイレでいきめなくなったなども声帯の老化が影響している可能性があります。
体に力を入れようと踏ん張る時、私たちは無意識に声帯を閉じて(息をこらえて)肺をパンパンに張り、上体を安定させます。このとき、声帯がしっかり閉じないと空気が漏れ、力が入りにくくなってしまうのです。
また、声帯は気管の入り口にあるため、ここに隙間ができると食べ物や唾液など食道に入るべきものが気管に入りやすくなり、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクも高くなります。
声帯を鍛えるのには、水を入れたペットボトルにストローを刺して息を吐きます。その際に、低い音から高い音まで声を出す方法が良いそうです。
合唱では、体重を後ろにかけて息を吸って、体重を前に移し伸びながら息を吐く前後の運動をします。声帯は、息を吸う時に開き、声を出す時に閉じます。吐く息によって声帯が振動することで声が出ますが、この時、声帯がピタッと閉じていると、きれいに振動してハリのある声になります。合唱は人目を気にせず楽しみながら声帯を鍛えることができるのです。